開業者体験談〜不動産経営の先輩の声を紹介。

人と地域と宅建協会の支えが、「生涯現役」をめざす原動力となる 住プラネッツ 田尻邦子

私が思う「開業前・開業後」のポイント

あいさつから生まれる、新しい「縁」
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お客様からは、私の性格を反映したように明るくアットホームな雰囲気のお店だと言われます。実際に2人の娘と一緒に仕事をしていることが理由にあるかもしません。不動産業はお客様とのふれ合いが、ものを言います。そこで当社では、入居者様から可能な限り家賃を持参していただいています。来店時に世間話やお互いの近況報告をすることで、お客様との接点をつくり出すのです。こうした何気ない会話がマンション購入などの相談につながります。あるオーナーはお茶を飲みに来て世間話をしていたら、相続税対策の話しになり、マンションを2棟も建てました。それ以来このマンションは当社で管理を任せていただいています。オーナーとの関係も良好で、よいコミュニケーションが取れていると思います。娘たちからは「お客様は相談をするために来店したのに、こちらばかり喋ってどうするの?」と叱られますが、どんなお客様でも同じように全力で、誠実に向き合うことが私のモットーです。お客様からの不安や疑問に答えるときは、加入している神奈川県宅建協会の研修や広報誌から得る情報が非常に役に立っています。また、会員同士の世間話もお客様にアドバイスをするときによく思い出す貴重な情報源です。日々変化する不動産業界のトレンドや法改正に対応し、お客様のニーズに応えていくには、宅建協会をうまく活用しながら生涯勉強を続ける必要があると思います。

独立とは生涯現役を実現する方法
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独立を考え始めたのは、約20年間勤めた不動産会社で定年退職を意識し始めたときからです。お客様と話をすることが何よりも楽しく、まだまだ現場で活躍できる自信はありましたが、独立にはなかなか踏みきれずにいました。しかし、近隣の同業者や不動産会社の先輩方の応援もあり、この店舗を開業することを決めました。慣れ親しんだ神奈川・根岸でお店を始めた意味は非常に大きく、この土地で過ごし、年月が育んでくれた人脈と経験は何にも代え難い財産になっていきます。私が参加している宅建協会の研修会や総会でお会いした先輩の中には、80歳代でお仕事を続けている方もいて生涯現役でいられる仕事だと実感しました。

まちづくりに貢献できる仕事
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最近、根岸の街では大病院が移転してしまい、病院がなく困っているという話をよく聞いていました。あるとき有効活用できそうな土地が地域内で見つかったため、オーナーに対して医療と住まいを一体にしたマンションの概要と意義を説明させていただきました。するとオーナーも地域のために一大決心をして、医療モール一体型マンションが実現しました。現在は歯科・内科・薬局が入り、地域の人の利用も進んでいます。今後も地域の暮らしに貢献する仕事を続けて、生涯現役を目標にして前進していきます。