開業者体験談〜不動産経営の先輩の声を紹介。

つねにお客様の声に応え続けるため、プロが頼れる場所・宅建協会 勝田商事 勝田達也

私が思う「開業前・開業後」のポイント

地域との絆を大切にするため独立
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茨城県の土浦市・神立で約10年、土地売買の仲介や分譲を柱に事業を展開しています。自宅を兼ねた事務所は中心市街から少し離れた場所に位置しているため、飛び込みで新規のお客様が来店されることはほとんどありませんが、その分、既にお付き合いのあるお客様や、案件をご紹介いただける弁護士さん、税理士さんとの関係を大事にしています。その結果、今では土浦に拠点を構えながら、東京をはじめとした首都圏の土地売買の仲介まで手がけさせていただいています。お客様との間にしっかりとした信頼関係さえあれば、全国各地の不動産売買に携わることができます。地元で開業したのは、約10年間サラリーマンとして不動産売買専門の仕事をする中で、地域との絆を深めていきたいという想いが高まっていった結果です。不動産会社を営んでいる父が、宅建協会会員だったこともあり、自分が会社を設立する際には自然と宅建協会に加入していました。独立の準備をするときに事務の方から書類の提出方法を教えていただいて以来、何度もお世話になっています。

地域とまちづくりに貢献する活動
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独立後は、法改正の内容やそれに伴う記入項目の変更などを誰かが逐一教えてくれるわけではありません。サラリーマン時代は会社のマニュアルに沿って契約すれば関係書類に不備は生じませんでしたが、独立後はそういう訳にはいきません。それだけに宅建協会の各種書類、重要事項説明書などを無料でダウンロードできるシステムは、心強い味方でした。また、会員専用の「全宅住宅ローン」は「不当な選別なき融資」を基本姿勢としているため、迅速な審査でお客様をお待たせすることなく融資手続ができるところが非常に便利ですね。他にも法律改正など不動産業界の最新情報を勉強できる研修会は、不動産業のプロフェッショナルであり続けるために必要不可欠であり、宅建協会に入会して本当に良かったと思います。

まちづくりに貢献できる仕事
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私は不動産業を営むかたわら、NPO法人「まちづくり活性化土浦」に参加させていただいています。NPO団体では、中心市街地の活性化や公共交通不便地域のアクセス改善、公共交通利用の促進による環境への負荷の軽減を目的に市内循環バスを運行しています。ちなみにバスのうち1台はひまわりの種でできた100%のバイオ燃料で運行しておりCO2排出の削減に努めています。20年間、業界に身を置く中で感じるのは、安く建てて入居者を集める「スクラップ&ビルド」の時代は終わったということ。今必要なのはまちの価値を高める「魅力あるまちづくり」だと考えています。あるときは不動産業者として、またあるときはNPO法人の理事長として、この地を「誇り・愛着」の持てる場所にしていきたいと思います。